プレパパ・プレママ応援事業
事業のきっかけとなった“気づき”
近年の住宅事情により多世代で暮らす家庭も減少し、「子育て」は親から子へ伝承されるものではなくなりつつあります。また、少子化に伴い、あかちゃんに触れることもなく成人して親となり、抱き方さえ戸惑う母親が相談に駆け込んだという実話まであります。そこで、十分な情報や体験を得ないままに親になる不安を解消し、子育ての楽しさを知ることが子育て支援、ひいては将来の虐待防止にもつながると当団体では考え、妊娠中から親になるためのプレ体験や出産後の子育てのネットワーク獲得のための準備講座を開催すると同時に、イベント等の情報を個人向けに配信することを企画しました。
こんなことを実施しました
複数年の事業のため、初年度は妊娠中や子育てに関して不安を抱くプレパパ・プレママに対して、インターネットやメールマガジンを利用して子育てに必要な知識やお得情報を提供することから始めました。またリアルの場として、妊婦同士が集う場やコンサート・講座等を開催し、現状とニーズの把握に努めました。また、メールマガジン等で情報を配信しました。次年度はメールマガジンの評価をアンケート調査しながら【Pippi TIMES +(PLUS)】の配信を開始し、また家族で一緒に参加できる子育てセミナー等を開催しました。
●妊婦同士のつながりを作る場の設定
プレママCafé実施
ファミリーコンサート開催
妊婦ヨガ講座・妊婦手作り講座実施
子育てあんしんセミナー「いっしょに幸せになる子育て」(講師:北極しろくま堂 園田正世さん)開催
●情報提供
「妊婦さん向けのメールマガジン」の配信
県西部浜松医療センターの周産期センターとの連携によるブログ「助産師のつぶやき」開始
これからに向けて
プレママのみならず、プレパパも初めての出産・子育てにはかなりの不安を抱いているということが、集う場の開催でわかりました。また、その不安も、経験者からのface to faceのちょっとしたアドバイスで解消できるものもあることがわかりました。
妊婦支援についてはまだあまり事業として他でも見受けられず、妊婦支援の必要性が色濃く見えてきました。
出産前までは時間と気持ちの余裕があります。その間に情報提供や集いの場を設定し、妊婦自らが今後の子育て期の充実を計れるように支援の手を差し伸べていくことが必要であると考えられました。
実施期間
2008年4月~2010年2月
事業形態
独立行政法人福祉医療機構子育て支援基金(地方分)複数年助成