託児者養成とぴっぴシッターの立ち上げ
事業のきっかけとなった“気づき”
保育士・幼稚園教諭などの有資格者が、結婚や出産を機に退職するケースは多いです。また、いったん退職して離職期間が長くなると、職場復帰する自信を失うケースが多いとも聞きます。そうした人材が社会で活躍できず、埋没してしまうことは社会的に大きな損失です。
そこで、有資格者・子育て支援経験者らを対象としてスキルアップ講座を開催し、これをステップにして社会復帰してもらいたいと願い、高い能力を持ちながら埋もれている人材を発掘するプロジェクトを実施しました。
講座終了後は受講者から成る託児者グループの結成を前提に、「託児を通して社会貢献を目指す」という目的をもって取り組みました。
こんなことを実施しました
子どもを預かるために必要な心構えや基礎知識、実技、保護者とのコミュニケーションなど、全10回・22時間以上学ぶ「託児者養成講座」を実施しました。
養成講座修了後は、受講者から成る託児者集団『ぴっぴシッター』を組織し、依頼に応じて現場に赴き、託児を行う集団として活動を開始しました。
活動を開始してからも、「より安全で安心な託児」を目指して、年数回のスキルアップ講座を行っています。グループの運営・継続自体を担えることを目的に、テーマを考え講師を手配する段階から自主的に企画してきました。
「託児者養成講座」は2009年度に第1期を開催後、2011年度に第2期を開催し、メンバーを増員しました。
これからに向けて
2014年度より、託児者集団はNPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴから独立し、任意団体『ぴっぴシッター』として自主運営を始めました。それまで依頼をいただいてきた団体や企業から継続的に依頼をいただいているほか、さらに活動の場を広げています。年間のべ約1,000人ものお子さんを預かる実績を通し、依頼先からは「安心して子どもを預けられました」という感想を多数いただいています。また、託児や保育に必要な知識を伝える講師としても活躍しており、今後さらなる活躍への期待が高まります。
実施期間
第1期:2009年5月(ぴっぴシッター設立は同年6月)
第2期:2011年5月(第2期生の活動は2011年6月から開始)
事業形態
自主事業