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人材育成
「子育てタクシー」ドライバー養成

「子育てタクシー」ドライバー養成

事業のきっかけとなった“気づき”

全国子育てタクシー協会からの依頼で、浜松市に「子育てタクシー」第1号として遠鉄タクシーが取り組むので、地域で子育て支援活動を行っている団体としてサポートしてほしい、という要請があり、趣旨に賛同し、この養成講座を行うことになりました。
全国子育てタクシー協会が設立するきっかけとなった、ひとつのエピソードがあります。ある妊婦さんが妊娠中の母親学級では「陣痛が来ても救急車を呼ばないように」と言われていたので、陣痛がきた時にタクシーを呼びました。妊婦さんは途中で破水してはいけないからと、腰にバスタオルを巻いて乗車しようとすると、ドライバーから「汚すなよ」という心無い言葉を浴びせられ、これから出産という幸せな場面だというのに、どうしてこんなに悲しい思いをしなければならないのかと感じたそうです。
子育て中は子どもや子どものための荷物が多く、子ども連れが移動するのは大変なことです。そんな時、子ども連れに理解のある乗務員のいるタクシーがあれば、安心して移動できます。子育て中のサポートのひとつとして、この取り組みを応援し、子育てタクシー協会、遠鉄タク シーと協力し合い、子育てファミリーのバックアップをしていこうとするものです。

こんなことを実施しました

乗務員の養成講座では、いざという時のための救急法の実習だけでなく、子育てファミリーや、妊婦さん、子どもがタクシーを利用する時にどのような不便や不安を感じているのか、実際に妊婦体験や、ロールプレイイングで子育て中の人の立場に立ち体験学習をします。さらに、保育所での保育実習を行い、実際に子どもたちや保育士たちとのコミュニケーションを学びます。
また、地域の子育てサービスの現状などを学ぶことで、地域の見守りと子育て支援の視点を持った乗務員を養成しています。

子育てタクシー3

これからに向けて

妊婦さんの頃から、子育てタクシーの会員登録が多数行われ、利用件数も増加しています。親子での利用だけでなく、子どものおけいこなどの送迎でも利用できるため、共働き家庭などで子どもの送迎ができずに困っていた人にも役に立っています。また、子どもだけの送迎時には、送り先にお子さんが行くのを見守ってから、保護者のところに送迎終了の報告もあるので、安心です。子どもの年齢も、赤ちゃんから送迎できるので、急きょ、保育園等のお迎えが間に合わない時にも対応してもらえるところも人気のある理由のひとつです。子どもたちにとっても、たくさんの大人とのかかわりができ、いろいろな人とのコミュニケーションから学ぶことも多いようです。
まだまだ、子育てタクシーは発展していきます。今後も継続的に、子育て情報提供やPRのサポートをしていきます。

実施期間

2009年11月、2011年6月、2012年3月、2012年8月に開催しています。

事業形態

協力事業

子育てタクシー2

子育てタクシー1

カテゴリー

終了
実施年度
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