みんなで作る防災パックプロジェクト
事業のきっかけとなった“気づき”
東日本大震災から数年が経ちます。日常でない防災を常日頃、考えるのは難しいことです。様々な世代・分野の人々に「防災」を喚起するため、災害時の要援護者 について学んでもらいながら、支援物資について考え提案する事業を行います。具体的には災害時要援護者となる乳幼児のいる家庭などの支援物資は特殊な要件であるため公的な備蓄も多くはされておらず、東日本大震災の折にも被災者が入手するのは困難であったため、災害時、ミルク缶のみ送られて哺乳瓶が送られてこなかったなどという例があります。そこで、乳幼児家庭を例に避難場所で最も必要とする支援物資のパックについて考え試作しようということで、このプロジェクトが始動しました。
こんなことを実施しました
災害について学ぶ
災害時の支援物資を考える前提として、「災害時の要援護者について」等を学ぶ講座を、行政や企業の栄養士・乳幼児家庭・高齢者等を対象に実施します。
ワークショップ開催
乳幼児家庭の保護者を集め、企業協力の下、ワークショップを開催。非常食を含む支援物資パックの内容を考えます。輸送を考慮し、統一できる規格の外装も考えます。同時にふだん、使い回しできるローリングストック法を基本とした備蓄の啓発も行いました。
非常食の試作
東北の保存食が震災時役立った例より、中山間地域の高齢者から保存食について知恵を学び、栄養士と協力して栄養価を考慮しつつ、地元食材を活用した非常食を考案しました。
試作発表会
2月4日・5日の二日間、「試食モニター会」を実施。支援物資の披露会および、防災品展示の開催(企業とのコラボ)をおこないました。試作に関わった関係者、および防災関係者、一般の人々に広くWeb、ちらしなどで告知して評価してもらう機会としました。
これからに向けて
本事業は、災害時の支援物資を考えることを前提とした防災講座やワークショップを開催し、非常食を含む支援物資パックの内容を検討してきました。その中で、非常食の検討会や試作発表会には企業、他NPO、大学、病院関係者が関わり、産学官協働で事業を進めることもできました。
この事業は今後、「つながる支援パック」へ継承し、さらに数や内容を深め、いざという時に子ども家庭が使える実用的な支援物資へと選定を進めていく予定です。
実施期間
2014年6月~2015年3月
事業形態
みんなのはままつ創造事業 補助金