事業タイトル
事業のきっかけとなった“気づき”
子育て中の親子と防災について話をしていると、親は「子どもを いかに守るべきか」ということを悩んでいることが多いです。しかし、子どもはいつまでも何もできないのではなく、いざという時に備えて、年齢に合った防災 知識を身につけておくことにより、自ら命を守ることにつながります。また、発災直後の家族の安否確認については、「どうすればよいのかわからない」という ことに気づいていても、何もアクションを起こしていない子育て中の家族が多いので、家族ごとに防災会議を行い、いざという時について家族で具体的に考える必要があると感じていました。そこで、子どもたちにも年齢に合った防災教育を行うこと、また、家族単位で家族防災会議を行うことを目的に、1年間、活動を強化しました。
こんなことを実施しました
発災直後の様子を子どもたちにもわかりやすく伝えるために、「その時、きみはどうする?」という紙芝居、家族防災会議で必ず決めておきたい内容を記入するための「家族防災カード」を作成しました。
そこで、災害が起こった直後の様子がどのようになるのか、制作した紙芝居を活用したり、これまでの災害時の経験を活かしたりして考え、家族で防災会議を行うよう講座を行います。幼児や小学生の子どもたちには、年齢に合った防災知識を身につけさせるようにします。具体的には、いざという時にどのように自分の命を守るのか、ケガをしないよう避難する方法はどうすれば良いのか、いざという時のために日頃からどうしなければならないのかということを学習しました。
これからに向けて
子育てしていると、災害時のことを考えておかなければいけないと感じていても、つい日々の生活の雑務に追われ、いざという時のための準備や家族との話し合い をするきっかけを失っていることが多いという話をよく耳にします。しかし、防災講座で、子どもの防災教育のことや、発災直後の安否確認やいざという時のための家族防災会議についてを学ぶと、すぐに取り組んでくれることが多かったです。非常用持ち出し品や備蓄品を定期的に確認するように、家族防災会議についても定期的に、また、継続的に行うことが大切です。災害はいつ起こるかわからないからこそ、時々でも、家族の防災について考える必要性があることに、より 多くの方に気づいてもらえるきっかけになりました。
実施期間
2012年2月~2013年2月
事業形態
委託事業(防災教育チャレンジプラン実行委員会)