事業のきっかけとなった“気づき”
平成29年はNHK大河ドラマ「おんな城主 井伊直虎」の放映があり、全国的に浜松の歴史的名所が注目されました。浜松市内には直虎ゆかりの地以外にも、徳川家康由来の城や古戦場跡など重要な建造物や場所が点在しています。
この先もより多くのファミリー層が歴史を通じて浜松に興味を持ち、学びと楽しみの揃った家族の時間を過ごしてほしいと考えます。浜松の歴史的魅力を県内外の親子に伝えるため、そして訪れるきっかけを作るため、子ども自身が楽しく読める浜松の歴史マップを作成するこの事業を実施しました。
こんなことを実施しました
小学生親子への取材レクチャーと歴史講話
歴史マップの元となる情報収集のため、観光ボランティアガイドの協力のもと13組の小学生親子に向けて取材説明や子ども向けの歴史講話を実施しました。その後、冊子に掲載する施設を中心に取材者親子が市内各所を訪れ、各自レポートを作成しました。
取材後には、小学生が作成した歴史新聞の内容や印象に残ったことを発表する報告会を浜松市中央図書館にて実施しました。中央図書館業務アドバイザー鈴木正之先生からの講評や補足説明で、取材者親子がより歴史への興味を深める機会をつくりました。
歴史マップの作成と配布
提出されたレポートをもとに、写真やイラスト・ふりがなを合わせ、A5版24ページの冊子「浜松ワクワク歴史マップ」を11月20日に3,000部発行しました。子どもたちが発見したこと、おもしろいと感じたことを中心に、小学生自身が興味を持って読めることを考えて作成。名所ならではのお土産や食べ物情報も合わせて掲載し、子育て世代が観光する際に参考となる要素も盛り込んだ冊子を作成しました。
取材者親子から冊子を浜松市長にお届けし、取材で見つけたことなどを子どもたちから報告する機会も設けました。
完成した冊子は、紹介している市内施設に加えて、浜松市立図書館（24か所）、磐田市立図書館（5か所）、天竜浜名湖鉄道沿線や都市部に設置されている静岡県観光案内所など県内外へと配布。より幅広い地域の子育て世代に「親子で歴史を楽しめるまち 浜松」として認知してもらうことを目指しました。
冊子と連動したWEBページの情報掲載
冊子に載せきれなかった情報は、浜松市子育て情報サイトぴっぴのブログ「子連れでおでかけ」内に施設ごとページを作成しWEB版として掲載しました。冊子の各ページQRコードを読み取ることで、追加情報やファミリーで訪れる際のアドバイスが得られるようになっています。
これからに向けて
PDF版やWEBページを活用し、歴史的魅力があるまちとして全国の子育て世代に浜松をPRしていきたいと考えています。
実施期間
2017年4月～2018年3月
事業形態
浜松まちづくり公社 助成金
